保育士は人間関係に耐えられなくて転職を考える

憧れの保育士

小さい頃、優しくていつも笑顔でいる保育士に憧れた人や、子どもが好きで子どもと関われる仕事に就きたくて保育士を選んだ人がいると思います。保育士は保育という専門性のある仕事をする国家資格が必要な職業です。しかし、自分の夢を叶えて保育士の仕事を始めたけれど、辞めたくなったり他の保育園への転職を考える人もたくさんいます。保育士はどのような理由で転職を考えることが多いのでしょうか。

自信が無い

保育士は子どもの世話からご家族のサポートまで毎日忙しく過ごしています。それに加えて職場に十分な数の保育士がいません。子どもやご家族への対応に不安がありアドバイスを求めたくても、他の保育士も忙しいため相談することができない場合が多いです。そのため、自分に自信がなくなり、保育士を辞めようと思う人が多いのです。
また、保育士は資格さえあれば誰でも仕事をすることができます。しかし、保育系の学校を出ている場合は実習などがあるので、ある程度経験を積むことができますが、自分で試験を受けて資格を取得した場合は、実習もなくすぐ現場に入ります。本来なら、子どもを扱う仕事なので教育制度や研修制度があるべきなのですが、保育園側も人手が足りないので、勤務経験がない人でも雇うことが多くなり、働くことに不安を感じて転職を考える人が多いです。

コミュニケーションに不安

保育園はコミュニケーションが大事な職場です。人間には合う人と合わない人がいるのは当たり前ですが、保育士は子どもだけではなく、ご家族や同僚との連携をきちんと取らないと子どもの教育に影響してきます。しかも昨今はモンスターペアレンツなどの問題もあり、保育士は常に緊張状態で働いていることが多いです。ただでさえ子どもを預かる責任の大きな仕事なのに、コミュニケーション不足や意見の食い違いなどで毎日プレッシャーのかかった状態でいると、楽しく働くことができなく身体にも影響が出る場合があります。

教育方針や雇用形態の不満

保育園は各保育園ごとにそれぞれの特色を持っていることが多いです。一年中裸足で過ごし自由に遊ばせて育てる保育園や、脳の発達を意識させるために様々なカリキュラムを用意している保育園などがあります。こういった保育園のもつ理念や方針が自分の考えと合わない場合、働き続けることが辛くなる場合があります。少しでも自分の考えと近い保育園へ移りたいと思い転職を考える人は少なくありません。
また、自分が希望する労働条件で働けない場合があります。保育園の経営状態によっては、手薄な時間だけアルバイトの保育士が欲しい、社会保険や退職金など経費の事情で正社員を増やせない、というところも多くあります。